能力に差はない、は嘘です【凡人がやるべき成果の出る勉強法】

今回は、勉強をやってるはずなのに、成果が出ない、自分より勉強していないように見える人が、自分より成績がいい、など、受験勉強をしていると感じる不安に対するヒントをお話できればと思います。

私のような凡人が、様々な受験勉強を突破してきた経験から、これまでの試行錯誤を踏まえて、勉強の本質をお伝えすることに意味があると思い、書いています。

これを読むことで、受験勉強に対して、自分らしく、正しい努力の方向で向き合えると思っています。

簡単に私の受験歴の大きなものを書いておくと以下のような感じです。

・中学受験:渋谷教育学園幕張中学
・大学受験:慶應義塾大学法学部
・資格試験:公認会計士

なお、私が考える勉強の本質について、下の記事にまとめていますので、ぜひご覧になってください。

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目次

能力に差はない、は嘘です

よく受験勉強や資格試験の勉強をしていると、

人の能力の差は大してない、愚直に努力すれば成功する、なんてなぐさめにも似たことが言われたりすることがあります。

これは一部の人たちにとっては、とても励みになるのは確かだと思います。

しかし、私個人としては、少し事実を覆い隠しているようにも感じ、ある意味、逆に残酷な言葉のように感じています。

というのも、中学受験の頃から秀才たちが近くにいるところで勉強をしてきた私からすると、

生まれもった能力の差は歴然とある、からです。

そしてこれは、子供を持つ親になってから確信に変わりました。
能力の差は生まれ持ってあり、それは月日とともにとんでもない差となって現れることになります。

世の中には間違いなく、有能な人がいて、彼彼女らは理解が非常に早かったり、記憶力や計算処理が異常に良かったりします。

そういう人たちは受験や仕事において、優位に立っていることは間違いありません。

これは私の周りに偶然にも、非常に地アタマのいい人たちが多くいたので、よくわかります。

彼らの頭脳は凡人のそれとは別格で、本当に羽根が生えているようです。

僕ら凡人が在来線の各駅停車で進んでいるところを、彼らは飛行機で突き進めます。

そんな猛者たちのいる競争の中で、いかに正しく努力して納得の結果を得るか。

人それぞれ、自分の個性や能力に合ったやり方があり、それを度外視すると、誤った道に迷い込んだり、成果が出なかったりします。

そういったことを書いていきます。

さて、結論として、凡人が成果に結びつけるための勉強で必要な要素を挙げたいと思います。

1.反復が必須である
2.時間、量をこなすことが大事である
3.前に進んでいることを定期的に客観的に確認すること
4.どうしても理解ができないことは他人の力を借りて理解する
5.自分に向いていないことは辞めること、自分に向いている方法を突き詰めること
6.人と比べない

勉強の大前提のマインド

まず、いくつかの方法論について詳しくをお話しする前に、大事な前提を挙げます。

1.自分には特別な能力はないと自覚すること
2.自分の特徴、自分の個性というものをしっかりと理解すること

1.自分には特別な能力はないと自覚すること

これは例えば先ほど挙げたように、記憶力が異常に高かったり(1回か2回見ただけで覚えられるなど)、少し難しいことでも一度聞いたり読んだりしただけで理解でき、それを忘れない、といった能力です。

こういう人たちは成績が良い人たちの中に、多くはありませんが、一定数います。

そういう人たちと自分は違うんだ、ということを自覚することです。
それは決して恥ずかしいことではありません。
それが普通なのですから。

そして、凡人である私たちは、決して秀才の勉強法を真似してはいけないのです。

秀才は、短い時間で非常に効率的に、物事を早く深く理解することができ、早く記憶することができます。

そうした秀才の勉強法には、見習うべき点は多々ありますが、決して妄信してはいけないのです。
頭脳が違うのですから…

2.自分の特徴、自分の個性というものをしっかりと理解すること

私たち普通の人にとってできることは、しっかりと自分自身を知り、自分にあった方法を実践するという事です。

自分にとって効率よくできる勉強法というのは人それぞれに少しずつ違っています。

それぞれに個性があって、苦手なことも、比較的苦にならないことがあります。そういう自分の特徴に素直に向き合う事が、何よりも大事だという事です。

信頼できる人のアドバイスを受けることも大事ですが、それを試しつつも、自分自身の内なる声や、客観的な成果をよくウォッチしながら、自分流にアレンジしていくことが、本当に大切なのです。

凡人がやるべき勉強法

さて、そうした土台の上に、上述したいくつかのティップスを具体的に話していきます。

秀才たちが飛行機で同じ道を駆け抜けるのとは違い、我々凡人は非常に泥臭い、地道な努力が必要です。

1.反復は必須である

多くの受験勉強では「記憶していること」がもっとも重要なポイントとなります。

一部の秀才を除いて、人は覚えようとしていることを、必ず何度も忘れることになります。

有名なエビングハウスの忘却曲線、ですね。

これについては素直に受け入れて、一定の間隔で覚えるべきことを定期的に触れ直すことが必要になります。

このインターバールをできるだけ短く、そしてできるだけ回数を多くできるほど、記憶が定着します。

2.時間、量をこなすことが大事である

1とも関係しますが、勉強の時間は非常に重要なファクターになります。

記憶するためには、反復のインターバルをできるだけ短く、そしてできるだけ多く回転できるほど、成功します。

そして、大概の受験勉強では、覚えるべきことが非常にたくさんありますので、必然的に、時間をかける、量をこなすということは必須になります。

この話をすると必ず来る反応のひとつとして、質よりも量でしょうか、というものがあります。

これは、もちろん、質も大事だと言わざる得ません。
というより、質は大前提です。意味のないことをいくらやっても、成果には結びつきません。

この質を担保するのが、次の項目で紹介する「前に進んでいることを定期的に客観的に確認すること」です。

3.前に進んでいることを定期的に客観的に確認すること

勉強が効果的にできているかを必ず客観的に確かめる必要があります。
これは、たくさん勉強をしているつもりでも、ただの「つもり」に終わっていないかを、あぶりだすのが目的です。

成果が出ていないことをいくら続けても、時間の無駄になるだけです。
それを定期的に、軌道修正してやることが大事です。

PDCAサイクルを回す、とも言われますよね。

できていない部分を見つけ、なぜやったのにできなかったのかを確かめ、次の勉強に補正をかけて修正していくのです。

たとえば、模擬試験や定期的に行われる小規模のテストのようなもので、自分自身の立ち位置と出来不出来を確認することが大切です。

4.どうしても理解ができないことは他人の力を借りて理解する

覚えることと同じように大事なのが、記憶しようとしている勉強内容に「理解」が伴っているか、ということです。

理解をしていないと、試験問題でひねられると全く答えられないことになります。

実は、試験問題の大半は基本的な問題で占められているのですが、問い方自体にひねりを加えることで、受験生の理解を試していることが多いのです。

ですので、本当に理解しているのか、を確認しながら進める必要があります。
理解しているかどうかのポイントは、「人に説明できるかどうか」です。

しかし、中にはどうしても自分の力だけではよく分からないことが出てきます。

そういう時は、他人の力を借りましょう。
予備校講師やインターネットを使い、確認・質問することをお勧めします。

5.自分に向いていないことは辞めること、自分に向いている方法を突き詰めること

試験勉強の目的は、試験で点数を取ることが目的です。

要は、点数が取れる勉強であれば、なんでもいいのです。

講師のおすすめや、周囲の一般的な勉強方法にこだわらなくても、自分にフィットして成果が出ていると感じられるものをやればいいのです。

アドバイスに従いすぎて、自分に向いていない勉強法をやり続けて、成果が出なければ何の意味もないのです。

そういうところにしっかりとアタマを使っていくことが、正しい努力に結びつきます。

6.人と比べない

受験勉強とは、たしかに競争試験です。
テストの点数という一点において、人との優劣を競い合うものです。

しかし、本質はもっと自分自身と向き合うことにあります。
その理由は上述の通りです。

もちろん模擬試験のような母集団の多い中での自分の立ち位置を見ることはとても大事なことです。

しかし、ここでは、そういう視点ではなく、どのようなやり方が自分にとっての成果を生むのかという点において、人と比べることは害悪になります。

比べるのはあくまで結果の部分だけで、その結果をまた、自分自身と向き合う材料にするのです。

そうすることで、本当に納得のいく、自分の幸せを勝ち取るための受験対策というのが、できるようになるはずです。

多くの人にとって、人に勝つ、という事だけでしか幸せを感じられない場合、それは非常に窮屈な人生になるのではないでしょうか。
なぜなら1位になることでしか、幸せになれないのですから。

まとめ

学習するうえで前提となるマインドを2つ挙げました。

1.自分には特別な能力はないと自覚すること
2.自分の特徴、自分の個性というものをしっかりと理解すること

そのうえで、凡人が成果を出すための6つの考え方を挙げました。

1.反復が必須である
2.時間、量をこなすことが大事である
3.前に進んでいることを定期的に客観的に確認すること
4.どうしても理解ができないことは他人の力を借りて理解する
5.自分に向いていないことは辞めること、自分に向いている方法を突き詰めること
6.人と比べない

最後にもう一度、関連する勉強法の本質的な内容を下の記事にまとめていますので、ぜひご覧になってください。

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以上、ご参考になれば幸いです。

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サイト運営者

【職業】
❏ IT監査人 (公認会計士 / 公認情報システム監査人(CISA))
【コンセプト】
❏ このブログは、「自分らしく人生を豊かに生きる」を追求するべく、一人の公認会計士が試行錯誤してたどり着いたキャリア論や学習論を発信しています。
❏ 現役のIT監査人としての生の情報を公開するとともに、度々の転職経験と、受験や難関資格試験を経て得た学習の考え方をご参考ください。
【経歴】
❏ 慶應義塾大学卒業後、上場会社の社内SEを経て、公認会計士を取得。金融機関及び上場会社のIT統制監査をメインに監査業務及びコンサルに従事。会計アドバイザリー、システムリスク評価支援なども経験。

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