今回は、『働き方 2.0 vs 4.0』(橘玲 著)という本の紹介をしつつ、いつもテーマにしている「自由に豊かに生きるための働き方」をまた考えていきたいと思います。
本書の副タイトルは『不条理な会社人生から自由になれる』と書かれており、まさにこのテーマと一致していたので、手に取りました。
そして、結果的には、私のキャリア、人生の方向性を考えるときに、最も重要な本の一つとなりました。
『金持ち父さん貧乏父さん』が、4つの領域を示すことで、世界から富を得る構造をシンプルに伝えてくれました。
(詳しくはこちらのnoteで投稿しています。)
本書も、働き方と富を得る構造を、データや事例をもとに解析して、急速に変わる世界の中で、ビジネスパーソンが今後どのように生き延びていくべきかを示してくれています。
そんな本書のサマリを投下したいと思います。
もし詳細を知りたい方は、こちらのnoteをご覧ください。
働き方2.0と4.0とは何か
・働き方2.0:成果主義に基づいたグローバルスタンダード
・働き方3.0:プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
・働き方4.0:フリーエージェント(ギグエコノミー)
・働き方5.0:機械がすべての仕事を行うユートピア/ディストピア
フリーエージェント化とスキル・シェア社会
アメリカでは急速に「組織に所属しない働き方」が広がっていて、フリーエージェント化、ギグ化などと呼ばれている。
この背景には、会社側とビジネスパーソン側の両方の事情がある。
・従業員を雇うことによる年金や保険の負担
・急速に進歩するビジネスに対して的確なスキルを持った人材を迅速に調達する必要性
・雇用と退職の手続きの非効率
・独立して働く方が、心身ともに健康でいられ、幸福感が増す
・会社の価値観や時間の管理から拘束されたくない
・高収入のスペシャリストほどフリーエージェント化が進行している
・コンフォートゾーンで仕事をし、能力を発揮して対価を得る選択をできる
好きなことでしか生き延びれない残酷な世界
・AI時代では継続的な学習とリスキリングが不可欠
・会計・税務業界でもAIの影響が予想される
・AIと人間の見解を融合し、価値ある情報を提供できる人材のみ生き残る
・学習やリスキリングの過程に楽しさを感じ、継続できる人のみが生き残る
・その結果、好きなことや得意なことでしか生きていけない「残酷な世界」の到来
拡張可能な仕事と拡張できない仕事
AI時代とグローバル化社会では、自分の仕事の拡張可能性を考える必要がある。
・拡張不可能:スペシャリスト(医師、弁護士、会計士、税理士など)やバックオフィスの仕事のように、市場のパイがあらかじめ決まっていて、上限がある仕事。
サラリーマンもフリーエージェントとして生きる
・未来で生き残れる人材:会社でもフリーエージェントのように立ち回り、個人に評判を蓄積できる人
・早い段階から、個人の専門性とスキルを活かし、評判や信頼を蓄積する生き方を目指す
・サラリーマン時代からフリーエージェントのような準備をし、いつでも独立できる状態を作る