(※本稿はアフィリエイト広告を利用しています。)
現役のIT監査人として、主に監査業界にたずさわってきました。
その過程では、事業会社からの転職、会計士として会計事務所、監査法人、アドバイザリーへの転職という、割と多くの転職をしてきました。
- 新卒で入った上場企業の情報システム部門で社内SEとして保守・運用に従事
- 監査法人(大手・中小)にて会計監査の一環としてのIT統制監査の外部監査に従事
- 会計系コンサルティングファームにてIT統制、ITリスクガバナンスの内部監査・経営者評価の支援アドバイザリーに従事
- 公認情報システム監査人(CISA)と公認会計士を保持
まとめると、
- 外部監査(法定監査)
- 内部監査(コンサル)
- 一般事業会社
- 大手査法人
- 中小監査法人
- アドバイザリー
ということで、IT監査の分野で、主要な全ての職場と領域を経験しています。
また、転職の方法についても、以下の通り、一通りの方法を経験しました。
- 転職エージェント
- スカウト型サイト
- 企業/法人への直接応募
そのような経験から、自分にあった転職方法の選び方を書いてみようと思います。
さて、こうした方法の選択の前に、まず、自分自身のことや自身の状況をよく理解している必要があります。
一番大事なことなので、まずはそこをまとめます。
もし、そこはいらないという方、転職方法の選び方をすぐに知りたい方は、こちらの章からどうぞ。
■エージェントに行く前にやるべきこと
□キャリアと人生の方針を考える
納得感や満足感のある転職をするためには、自分がどんな人生を歩みたいのかを考えることから始めるべきだと思います。
こう書くと壮大な話のようですが、別に決まった方向性がなきゃいけないものではないと思います。
個人的には、行き当たりばったりの転職でも全く問題ないと思っている方ですが、
転職活動はたやすくできるものでもないため、明確な意図をもってする転職の方が、後で後悔しなくていいのではないか、ということです。
また、明確な方向性が決まっていないと、エージェントの担当者から適格な案件を紹介していただけないし、直接応募やスカウト型サイトなどでも、どのような選択をするかを決められないでしょう。
以下に書くことは、「キャリアと人生の方針」を考えるためにやった方がいいことですので、ぜひやってみてください。
つまりは、過去と今の状況の整理になります。
- 自分の理解(自分が何をしたいのか、ビジョンが明確になっていること)
- 相手の理解(会社での業務を理解していること)
- 自分の過去・経歴や自己アピールに一貫性があること(ストーリー化すること)
□キャリアの棚卸(職務経歴書の更新)
履歴書と職務経歴書は、自分の携わっている仕事やプロジェクトがひと段落するたびに更新するべきだと思います。
自分のキャリアの「棚卸」ともいうべき作業は、自分のキャリアや人生を価値あるものにするためにも、ぜひするべきです。
この棚卸をすることによって、自分の経験や、その中で感じた思いなどが、可視化されるようになり、今後のキャリアを考える上で、非常に有用な材料となります。
以下の記事で紹介していますので、より詳しくはご参照を。
■エージェント・直接応募・スカウト型を解説
さて、以上をふまえて、本稿本題である具体的な転職時の方法ごとに紹介します。
□転職エージェント
【メリット】
- 専任のコンサルタントによるサポート(面接対策や条件交渉など)
- 非公開求人のご紹介
- 業界や企業の詳細な情報提供
【デメリット】
- 自分の方向性と合わない転職先を勧められる可能性がある
- 自分のペースで転職活動しにくい
- コンサルタントの質のバラつきや相性が合わないことがある
- 特定の企業や業界に偏る可能性がある
【向いている人】
- 転職が初めてなど、活動に不安がある人
- 時間的制約があり、会社とのコミュニケーションや情報取集の時間が取りにくい人
- キャリアカウンセリングを必要とする人
- 新しい業界にチャレンジする人
補足します。
監査業界が初めてであったり、
あるいはその逆に、監査業界から初めて一般事業会社に転職する場合には、
ほぼ間違いなくエージェントを使った方がいいでしょう。
能動的に相談し、意思をはっきり伝えつつ、相談にのってもらうのがよいでしょう。
そこが曖昧だと、エージェントにとってもどんな案件を紹介していいか分からず、
一般的な、既定路線と考えられている案件だけが紹介されてしまいます。
コンサルタントも紹介の方向性を絞れず、これはお互いに不毛な時間をとなる可能性があります。
大事なことは、「自分自身がどうしたいのか」という視点と、募集を出している会社から「何が求められているか」、という視点を両方持つことです。
その接点にこそ、キャリアの選択があります。
冒頭に紹介したように「自分がどうしたいのか」という問いに対する答えは、どんな時も自分の中に持っている必要があります。
あるいは、答えそのものがなくても、自分で決定しようという意識が大切でです。
自分の人生のオーナーは自分自身なのですから。
一方で、「何が求められているか」という問いに対しては、他者に頼ってもいいと思います。
つまりは、業界の動向を知る知人や、エージェント、そして、就職したいと考える会社の人に直接聞いてみることです。
そもそも、転職のとっかかりとなる情報を得たくて、エージェントを利用するという人もいると思います。
そうしたエージェントとのコミュニケーションを通して、徐々に転職の方向性を作っていく人もいるでしょう。
それはそれで良いと思っています。
ただし、やはり、「自分がどうしたいのか」というのは、日々の実務や人生観を通して、きちんと作っておいた方がいいというのが、私の持論です。
□ IT監査転職のおすすめエージェント
IT監査職は非常に専門性の高い領域であり、普通の事業会社への転職とは毛色が異なります。
そのため、この領域に明るいエージェントが候補に挙がってきます。
個人的には、自分がお世話になったエージェントと案件数の多さを考慮して、この2つがオススメとなっています。
□企業/法人への直接応募の特徴
【メリット】
- 企業と直接コミュニケーションをとれる
- 応募から入社までのプロセスがシンプル
- 自分主体で転職活動が可能(エージェントとの調整が不要)
【デメリット】
- 全て自力で行う必要がある
- 情報収集に時間がかかる
- 条件交渉を自分で行う必要がある
【向いている人】
- 志望企業・業界が明確な人
- 転職活動の経験が豊富な人
- 自己分析・市場分析に自信がある人
実は、監査法人間の移動や、既に監査業界を分かっているなら、直接応募の方がよい場合も多いと思います。
転職先に知り合いがいて、既に情報を多く持っている場合には、一人で動いた方が効率よい場合があります。
すべて自分でスケジュール管理をしたり、給与交渉をダイレクトにしたりと、効率よく行うことができます。
実際、私は監査業界や会計事務所の環境についてはかなり情報を持っていたので、直接応募もかなり行いましたし、何の問題もなく内定を取れています。
□スカウト型サイトの特徴
【メリット】
- 企業と直接コミュニケーションをとれる
- 応募から入社までのプロセスがシンプル
- 自分主体で転職活動が可能(エージェントとの調整が不要)
【デメリット】
- 全て自力で行う必要がある
- 情報収集に時間がかかる
- 条件交渉を自分で行う必要がある
【向いている人】
- 志望企業・業界が明確な人
- 転職活動の経験が豊富な人
- 自己分析・市場分析に自信がある人
エージェントに頼る場合と直接応募をする場合の中間に位置するのが、このスカウト型サイトの利用です。
これはエージェントと合わせて間違いなく使うべきだと思います。
私も実際に、ビズリーチにはかなりお世話になり、納得のいく転職を成功させています。
□選び方のポイントとなる点
この中からどのように選択し、あるいは組み合わせるか。
それには以下のような点を考慮するとよいでしょう。ご自身の状況に合わせて考えてみてください。
①現在のキャリアステージ
・転職の目的
・転職経験(必要なサポートレベル)
②時間的制約
・転職までの希望期間
・転職活動に使える時間
③予算
・ 転職活動にかけられる費用
・ 期待する年収レベル
■まとめ
キャリアのステージによって、個々人の状況に応じて、戦略が異なってくるのは当然ですので、
ぜひ上記を参考に検討してみてください。
なお、転職スキルについては以下の別記事でも紹介しているので、ご参照ください。